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土星探査

土星に探査機「カッシーニ」が到着し観測を始めている。土星観測はボイジャー探査機以来23年ぶりというから注目度も大きいわけである。カッシーニは1997年10月に打ち上げられ6年8ヶ月かけて土星に到着した。総航行距離35億キロメートル。人類が目視できたギリギリの惑星が土星である。35億キロメートル。この距離をどう感じるであろうか。宇宙のサイズから見るのであれば、地球と土星の間の距離など米粒以下の距離であるといえる。とてつもなく巨大なサイズと単位を持っているのが宇宙である。人類が尽きない興味を持ち、ある種無駄に近いほどの投資を行って宇宙開発をすることには疑問の声もあがっているのだが、限りなく遠いところを目指すことにエネルギーを費やし情熱を燃やし続けられる人類には微笑ましい期待が持てるかもしれない。それほどの情熱を地球内の問題にも向けられるはずだと。

土星の概要

最も内側にある水星から外側の冥王星まで、太陽系には9つの惑星がある。土星はその第6惑星ということになる。地球と比べると太陽からの距離は9.5倍ほど遠い。秒速9.65キロメートルで、29.46年かけて太陽の周りを1周している。地球でいうところの29.46年が土星の1年である。単純に言えば地球で30歳の人は土星ではやっと1歳を超えたところということになる。だが、よろこんではいけない。その場合は平均寿命は2.5歳から3歳ということになろうから。ただ「1年」の概要が変わるだけの話である。
それから土星の明るさは太陽の1パーセントしかなく、太陽の見かけの大きさは地球から見る大きさの10分の1しかない。極端な話をすれば地球は太陽の影響力は極めて強いが、土星はあまり関係ないといってもよいであろう。土星は木星に次いで2番目に大きな太陽系の惑星である。赤道半径はおよそ6万300キロメートルに達する。地球の9.5倍である。自転速度は約10時間40分と非常に早い。忙しい星である。10時間40分経つと一日が終わるのだ。一日は早いのに一年は長い。不思議な感覚になるが、地球の基準を当てはめるからこのような結論になってしまうだけの話である。地球の自転速度は24時間とちょっとである。ちなみに一年は365日と5時間48分49秒である。この5時間48分49秒が4年続くと24時間近くになってしまい約1日多くなってしまう。そのために4年に1度の割合で2月29日を設け、その年を閏年(うるうどし)を設けているのである。
土星と言えばあの星のリングが思い浮かぶであろう。幅は20万キロ以上というが、暑さはわずか数十〜数百メートルくらいである。幅から考えると極端に薄い。リングは発見順にアルファベットで識別されている。現在はGリングまで確認されている。リングは氷の粒で出来ている部分がはっきりと我々に見えるところであるが、非常に小さい粒子の集まりである。数センチから最大でも10メートルサイズということだ。土星の赤道付近では時速1500キロのジェット気流が吹いていると考えられている。地球のジェット気流が300キロほどなことを考えれば相当に強いということがわかる。しかし極付近では非常に風が弱いというから面白い。後は有名な土星の衛星として「タイタン」があることを押さえておくとよいであろう。ちなみに木星にも有名な衛星が4つある。イオ・エウロパ・カリスト・ガニメデである。このうちエウロパには水の存在の可能性が指摘されている。

カッシーニが土星の謎を少しずつ解くだろう。しかしその後は…。

日本時間の2004年7月1日に土星探査機カッシーニは土星に到着した。96分ほどの逆噴射をして土星の軌道に入ったという。このミッションは2008年6月30日まで4年間の予定で行われ、その間土星を70週する予定である。12種類にも及ぶ観測機器を駆使して土星の観測を行っている。ミッションの結果、土星に関しての様々な疑問に答えてくれるデータを送ってくれるに違いない。またカッシーニから切り離されるホイヘンスは衛星タイタンに降り立ち、観測をする予定である。ここで一つ疑問がある。このホイヘンスはどうみても着陸後、離陸するようなシステムになっていない。と、いうことはデータ観測が終われば、「ホイヘンスはタイタンに捨ててくるのか?」という疑問がわく。宇宙にまでゴミを出すのか、人類は。土星とその衛星を発見した天文学者の名前を取った「ホイヘンス」がタイタンにゴミとして置き去りになるのはどうであろうか。
火星のテラフォーミング計画でもそうだったが、火星から地球に戻る際にはエネルギー源に火星の資源を使うのだそうだ。人間は他の星からも搾取しようというのか。やむを得ないのか、傲慢なのかはわからないが、何だか心には引っかかるものがある。勝手にデータを取りに来て、取り終わったらゴミ同然に捨てていく。タイタン側からしてみればたまったものではあるまい。もし、タイタンに意思ある生物か何かがいれば、絶対宇宙戦争になるな。そんな気がしている。
| 天文 | 03:11 | comments(4) | trackbacks(0) |

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Comment
クラークの「3010年」だったかな?(ごめんなさい。失念しました) あの小説に登場するように、何らかの生命がすでにその惑星に存在するなら、いかなる目的があろうとも、干渉してはいけないと思います。それが単なる探査機であっても。
それはともかく、(どこかで同じような話をした気がしますが)探査機をその惑星に置き去りにすることそのものについて、私はあまり疑問視してません。
というのも、その後、何らかの形で人類(あるいはそれに代わるもの)がその地を訪れたとすれば、かつて置き去りにされた探査機などは、モニュメントのように思われるからです。
当時、人類は何を思ってそこに探査機を打ち込んだのか…当時のテクノロジーはどんなものだったのか…。それを後世に伝える役割を持つとともに、残されたそれは、きっと大英博物館に展示される遺跡のように扱われると思っています。(^^)
2006/02/22 8:23 AM, from kyao
個人的には置き去りの件はなかなか判断が難しいかなと思っています。同じ事を地球でやれば大事件。でもタイタンなら大丈夫?!というわけでもないでしょうし。まして、カオス現象がリアルに語られる現代科学ではタイタンにカッシーニが着陸し、存在し続けることによって何らかの変化・影響を星に与えている可能性もないとは言えず、少し気の引けるところもあります。

モニュメントとしての評価は「地球の人間」からの視点では十分にありえそうですし私も同感ですが、人間以外の生命体の存在が全く未確認の現状ではあれを誰が見つけるか全く予想もつきません。もし未知の生物が第一発見者になって「けしからん」なんてことにならないことを願ってしまいますね。

汚い話ですが、宇宙飛行士の排泄物すら宇宙には捨てず地球に持ち帰ってきているのですから、あんな大きなゴミを置いてくることに少なからない後ろめたさを感じてしまうのです。
2006/02/23 4:02 AM, from Meishi
>排泄物
汚い話で恐縮ですが。m(__)m
実はオシッコは宇宙に捨ててます。凍ったそれが空に漂っている様はきれいだそうですよ。大気圏に飛び込むときれいに燃えてくれるので「宇宙蛍」とか呼ばれることもあるそうです。
氷も宇宙空間にあれば、いずれは昇華されるものですが、それでも相対速度秒速8Kmで飛ぶデブリですからね。
結局は、それを「ゴミ」としてしまうのかどうかは、その時代の人の意識とか倫理観とか、そういうものに大きく左右されるものだと思います。
2006/02/23 8:21 AM, from kyao
最近では尿も貴重な水分と言うことで再利用が図られてもいますね。それで植物を育てて云々…。そしてそれをまた人間が…。もうやめましょうか、この話(汗)

>意識とか倫理観

この荒れた現代ですしね…。右に左に揺れ動いている「普遍性」を求めるのは難儀なことでしょうね。それを求めてしまうのが私の「サガ」だったりするんですけれども。
2006/02/24 2:05 AM, from Meishi









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